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壊れた家庭血圧計 正しく血圧を測ろう

  • 2018年5月9日
  • 読了時間: 3分

更新日:7月23日


家庭血圧記録は、養生の基本です
家庭血圧記録は、養生の基本です

壊れてしまった家庭血圧計

高血圧と糖尿病のために、伊賀市から通院中のHさん、70歳代女性。 今日は、自宅で使っている血圧計を持参されました。 毎日朝夕測定して、診察のたびに、私に記録ノートを見せてくださる真面目な患者さんですが、 今回は家庭血圧計が壊れて、彼女の連続測定記録は途切れてしまいました。 どれどれ、見せていただくと、カフに圧が加わらなくなっていました。 耳を当ててみると、カフから空気がシューーっと抜ける音がしました。 どこかに小さな穴が開いてしまったようです。 すでに購入して10年近く、まさに「愛用」されてきた家庭血圧計でしたが、新しい機械を購入することになりました。 悔しそうな顔を見ると、Hさんが大事に使ってきたことがよくわかりました。

家庭血圧を記録しましょう。測定するだけではなくて、毎日ノートに記録しましょう。

新しい血圧計をどれにしようかな?

一緒にカタログを見て注文を手伝うことになりました。Hさんは、上腕にカフを巻き付けて計る血圧計を ずっと使用してきたのですが、買い替えるとなると、 「かさばらない・小さい」 「簡単に巻ける」 「なるべく廉価な」タイプが欲しい、 だから、手首式血圧計を買いたいとおっしゃいました。 しかし、私は、即座に「NO」と申し上げ、従来と同じ上腕に巻き付けるタイプをお勧めしました。 ★「手首や指で測定する機械は正確ではないので、旅行などに使う簡易版」 ★「高血圧治療には、上腕で正しく測定した家庭血圧記録が、とても大事」 ★「齢を取って、うまくカフが巻けなくなったら、手首式にしたらよい」 と説明して、彼女に納得してもらいました。 日本高血圧学会でも、家庭で測定するなら“上腕式”を推奨しています。 みなさんは、どのタイプの血圧計をお持ちですか? 全国に出回っている血圧計は、一説によると4千万台を下らないとか。 つまり、一家に一台。テレビや冷蔵庫と同じくらい普及している。 Hさん宅では、ご主人もいっしょに使っているようです。 日本中で、家庭血圧を測定している人は、数千万人にもなりそうです。 そんな国ってあるでしょうか? 我が国が世界一の長寿国たるのも、家庭血圧計のおかげかも。

正しく測定した血圧記録が、正しい治療には必要です。

Hさんは、高血圧治療を始めたころから、家庭血圧を測定するようになり、血圧手帳は巻ノ二十にまで達しています。 ‟ちゃんと測定した信頼できる血圧情報“を私は毎回拝見して、年に二回程度、お薬を変更します。 夏の過降圧を避けるために、初夏に薬剤を減量し、涼しくなり始める頃に血圧上昇を懸念して、お薬を冬バージョンに戻すのです。 その結果、彼女の血圧はとても安定しています。 糖尿病や高血圧による、脳卒中・心筋梗塞・腎不全・足の血管が細くなる病気などを予防するには、 血糖管理とともに、血圧の適切な管理は必須です。 きっとこれからも、Hさんは、ずっとこれを繰り返して下さることでしょう。 みなさんも、『血圧の記録をかかりつけ医と、しっかり共有』してください。 家で測定する血圧の記録は、みなさんが思っている以上に、医師は期待して待っています。 だからこそ、適切に正確な測定を心がけましょう。

‟ちゃんと信頼できる血圧”の測定方法は?

①朝と夜、二回測定しましょう。脈拍数も記録しましょう。 ・必ず、椅子に座って測定 ・足を組まず、座って1~2分安静にして、リラックスして測定 ・測定中は、会話を控えましょう ②朝は、 ・起床から1時間以内

・排尿後 ・朝食前 ③夜は、 ・就寝前

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