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初夏の馬尻山生態調査(第二回)と環境アセスメントに対する業者の動向

  • 2020年7月17日
  • 読了時間: 4分

更新日:7月9日

ここは野村医院のサイトですから、医療情報、院長ブログ、医院の診療方針などを紹介するのが本来の役割です。しかし、故郷山添村に60歳になって戻ってきた私は、2019年後半に明らかになった馬尻山のメガソーラー開発計画が、あまりにも環境への影響が大きいために、自然豊な故郷の行く末に強く不安を抱いています。人々の健康にも大きな影響を及ぼす可能性もありますから、医師として無関心ではおれません。そのような事情から、野村医院のサイトに、馬尻山への想いや、関連する新聞記事や、関連情報を「馬尻山の環境を憂う」というブログ記事としてアップしていくことにしますので、どうかご了承ください。

7月5日、第二回生物生態調査を敢行

馬尻山メガソーラーに反対する会は、5月17日の調査に引き続き、馬尻山の動植物生息調査を行いました。 ご指導を、やはり初回と同様に武田恵世先生(環境省希少動植物種保全推進員、三重県公共事業環境検討会委員、三重県環境アドバイザー、伊賀市環境保全市民会議レッドデータブック作成委員会委員長、などを歴任)にお願いしました。 沢山の仲間とともに、今回は30歳代の若者が二人、初めて参加してくれました。 彼らが故郷を想う気持ちも熱いものがあることをしり、大変嬉しかったですし、反対運動の広がりを感じております。


心配された雨も時に顔を濡らす程度で、むしろ涼しくて調査には快適な天気でした
心配された雨も時に顔を濡らす程度で、むしろ涼しくて調査には快適な天気でした


初夏の馬尻山にも、多くの絶滅危惧種が生息していました。

今回も、たくさんの貴重な動植物、昆虫などをたくさん同定することが出来ました。 武田先生の監修を受けリストを提示します。

鳥類:

絶滅危惧Ⅱ類:サンショクイ、 奈良県希少種:ツツドリ、アオゲラ、キビタキ、ヤブサメ、 普通の種類:ウグイス、ヒヨドリ、シジュウカラ、ホオジロ、コゲラ、 外来種:ソウシチョウ、コジュケイ。

昆虫:

準絶滅危惧:オオミズムシ、 奈良県希少種:オオコオイムシ、 奈良県注目種:オオヒメゲンゴロウ、 普通の種類:オオシオカラトンボ、スジシマゲンゴロウ、ツチイナゴ。

両生類:

準絶滅危惧:トノサマガエル、 奈良県絶滅危惧種:ニホンアカガエル、トノサマガエル、 普通の種類:アマガエル 貝類:カワニナ

魚類:

準絶滅危惧:ドジョウ

植物:

絶滅危惧種Ⅰ類:ウキゴケ、ホトトギス、ノギク 絶滅危惧ⅠB類:ミクリガヤ、 県によっては絶滅危惧種:ミズハコベ、キセルアザミ、 奈良県絶滅危惧種:アゼテンツキ

ホトトギス(やはり5月の生態調査でも認めた)
ホトトギス(やはり5月の生態調査でも認めた)

ノギク(5月の生態調査でも認めた)
ノギク(5月の生態調査でも認めた)

ニホンアカガエルとドジョウ (サワガニは絶滅危惧種ではありません)
ニホンアカガエルとドジョウ (サワガニは絶滅危惧種ではありません)

 

メガソーラー事業者は3月30日に「工事計画の届出」を提出

運動ニュース#8をダウンロード(PDF) ♣最近、信頼できる某情報ソースから得られたニュースですが、馬尻山メガソーラー事業者「山・添」は、去る3月30日に経産省に「工事計画の届出」を済ませたようです。 ◆この時期に届出を提出する意味は、「環境アセスメント」を免除されることだけを目的とした行動です。 4月1日以降に届けられたメガソーラー事業は、必ず環境アセスメントが必要になるからです。締め切り前に届けたのです。 これから察せられることは、業者も馬尻山の自然の豊かさを無視できないと捉えているということです。 県や村の行政指導においても、環境負荷への考慮が謳われているように、これほど大規模な工事が環境負荷をまったく考慮せずに進められるはずはありません。そんな時代ではもはやないのです。 それにしても、こういう事項が、「届出」で済むなんて、忸怩たる想いですよ。 単なる届出であって、事業が認可されたわけでも何でもない。 書類を経産省に期限までに提出されれば、大事な環境アセスメントが免除されるなんて。 今回の事業が、山添村村議会全員一致で反対決議されていることや、反対署名が集まっていること、まだ用地の買収が進んでいないことなど、まるで考慮されずに、単に届出だけで彼らは環境アセスメント免除を手に入れたなんて、なにか矛盾しています! ◆最近、私達を勇気づけるニュースがふたつ飛び込んできました。 長野県や和歌山県で進められていたメガソーラーが、業者の撤退表明や自治体首長が不許可の決定を下したことなどで開発が頓挫したというニュースです(下図)。 もちろん、住民の懸命な反対運動があったうえでのことでしょうが、特に諏訪のメガソーラーは環境アセスメントが撤退の大きな理由のひとつとされております。

私達は故郷の馬尻山がどれほど生物の多様性に富んでいるかけがえのない環境を有しているのかを、貴重な絶滅危惧種を含めてこれからも調査していく予定です。

 

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